ロジャー・フェデラー3 [テニス]
今回はフェデラーのサービスについて。僕のサーブとは比べようもないのだが…。それでもフェデラーのサービスを見るのが大好きである。よくビデオでスロー再生して研究したりする。その研鑽の成果がなぜ現れないのだろうか??
先に述べたように僕は自分のサービスにずっと不満だった。スピード不足だからである。テニスを始めたころからずっとだ。よく覚えているのだが、最初にセカンドサーブを上から打ったのはテニスを始めて2年目の春、関東大学同好会オープンのミックス・ダブルス1回戦だった。ワリと人気のある同級生のMちゃんと組んで出たのだが、ついミエをはって上から打ってみたらなぜか入ったのだ。ほとんどダブらなかったと思う。しかしもちろんユルユルだ。このときは1回戦を勝ち抜き、次の試合で敗れた。しかしこの一勝は僕にとっての公式戦トーナメント初勝利だったし、セカンドも上から入れることができたので結構自信になった。いい思い出である。
フェデラーのサーブは現在のトップ選手の中で、特にスピードがある方ではない。ロディックなどは240km以上のスピードが出るが、フェデラーのそれは200km前後である。それでもフェデラーこそいま一番サーブがうまい選手だと思う。まず第一にコースがよい。センターへのフラット系のファーストは、相手選手が一歩も動けないかんじである。デュース・コート(フォアサイド)からのスライス系のサイド狙いのサーブ、アド・コート(バック側)からのスピン系のサイド狙いも入ったら触ることもできないことが多い。見ていて「ありゃ無理だ…」という雰囲気。
彼のサービスはコースがてんで読めないのだ。これがエースをたくさん取れる秘訣だろう。フェデラーはいつも同じところにトスアップしているように見える。もちろんプロ・レベルの選手はみなコースを読まれないよう同じように工夫しているはずだが、トスアップしてからの微妙なからだの向きや面の出方である程度読まれてしまう。しかしフェデラーの場合は読めない。
第二に、彼はセカンド・サーブが非常にうまい。ほとんどダブル・フォールトも犯さない。多くのトップ選手は3セット・マッチでおおよそ5~6回程度ダブってしまうが、ロジャーは0か1、多くても2回くらいだ。セカンドはスピン系が多いが、相手選手がヤマを張って回り込もうとすると裏をかいて逆側にスライス・サーブを入れてエースを取ってしまったりする。全米のときなどはロディックが何度もやられていた。マッチ・サマリーを見ると、セカンド・サーブ時のポイント獲得率が高いのも特徴的だ。これはサーブ力のみの問題ではないのだが…。
フォームを見てみると以外と上体の反りが少ない方だと思う。どちらかというと両膝を深く折ることによって反動をつけるタイプ。女子に多く見られる。シャラポワなどはその代表例である。また、トスアップしたときに右足を引き寄せないタイプでもある。スタンスはややクローズで、右足にも少し体重がかかっている。ラケットの担ぎ方は、今の主流であまり後ろ側に大きく回さずに、やや体前方から振り上げている。ほんの少し上体を前方向に傾け、相手を一瞥してからは流れるような一連の動作で、無駄の無い非常に美しいフォームである。
フェデラーのサービスの技術があれば、その他のショットが今のままでもプチ・シングルスは毎回優勝できるだろう…などと空虚な妄想を抱く日々である。
フェデラーのサーブはほんとチャンピオンのサーブですよね。
セカンドは大体相手のバック側にスピン(キック?)サーブのようですが、わかっていても相手はそれを攻めていけないですよね。
フェデラーのスピンサーブは回転量が多く、見た目よりかなり重いとどこかの解説者が言ってました。
自分もサーブはずっと苦手でゲームになるといつも弱気になってしまいます。スライスでいいから安定していて簡単には攻められないサーブが打ちいです。
昨日はK公園でナイターでした。広々していて明るくてやりやすいコートでした。
by T (2007-11-07 15:23)
キック・サーブは面倒ですね。右利きの人の強いキック・サーブは面を作って当てるだけだと左方向にずれてしまいます。左利きの場合は逆方向にずれちゃう。結局きちんとスイングしないと返らないっすね。
フェデラーはセカンドのときだけ「ウエッ」ってかんじの声を出すことがありますが、ファーストでもストロークでも滅多に声を出さない。ここも好きなところです(笑)。ナダルうるさいよ~。シャラポワ、ビーナス、セレーナ、人ごとぢゃないぞ。
来週のK公園も楽しみにしております。
by kon-g (2007-11-08 01:10)