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ロジャー・フェデラー4 [テニス]

 

【今回はエンジのウェアで通したR・フェデラー。よく似合うね。】

 やっぱりフェデラー強かった。

 先日話に出したATPマスターズ・カップが昨日閉幕した。勝ったのは結局ロジャー・フェデラー。ラウンドロビン1試合目にゴンザレスに逆転負けしたときはどうなることか?と思ったが、2、3戦目はダビデンコ、ロディックを相手に2-0の圧勝。無事準決勝進出を果たし、ナダルとの対戦。通算成績はここまでフェデラーの5勝8敗だったが今回は珍しくナダルを圧倒し、6-4,6-1のストレート勝ちで決勝へ。そして昨日の決勝、今大会絶好調でここまで4戦全勝のフェレール相手に6-2,6-3,6-2(決勝のみ5セット・マッチなのだ)というスコアで完勝した。フェデラーは2年連続4度目の優勝で、これはレンドルとサンプラスの5回に続く記録だそうだ。

 フェデラーについてよく言われるのは「大きな試合になればなるほど強い」とか、「トーナメントの後半になるほど強い」とかいうことだ。今回はまさにそれだった。先日も書いたがこのトーナメントでのフェデラーは攻めが早く、それに付随してミスも早くなっているように見えた。しかしトーナメント後半になるにつれてミスが減り、ウィナーが増えていった。攻めの早さ、仕掛けの速さは変わらないので相手はまったく自分のテニスをすることができない。ポイントがロング・ラリーにならないのだ。フェレールなどは、準決勝まではフォアの逆クロスをしつこく打ち続けてポイントを稼ぐ、得意のスタイルがはまっていたのだが、フェデラーのバック・ハンドのトップスピン、スライスがめちゃくちゃコントロールがよくて、自分がバックハンドで打たざるを得なくなっていた。あれだけ調子よかったフェレールが、まさに手も足も出ない状態に追い込まれていた。

 シーズン終盤でナルバンディアンに連敗し、本大会緒戦もゴンザレスに敗れ、「すわ、フェデラーの時代も終わったか!?」とも思われたが、終わってみれば今シーズンも「フェデラーの年」であった。それを世界に知らしめるがごとき戦いぶり、男っぷりであった。男前だなあ、ロジャー。

 前回も述べたが、今は「ストロークの時代」だと思う。世界トップに登り詰める前のフェデラーは、ほぼサービス&ボレー・タイプの選手だったのだが、近年はストローク中心で時おりネット・プレーを混ぜるスタイルになっている。これが効くのだ。今回トップ8人をじっくりと見ることができたが、なんといってもフェデラーのネット・プレーの技術は傑出している。他の7人ももちろんネットにつく事はあるのだが、ポイントを落とす確率が高いのだ。みんなパッシングショットを含めたストローク力が強いので、そうカンタンにポイントを取れない。しかしフェデラーだけが一見不可能なボールを捕らえてしまう。そして華麗なボレーによるウィナーを見せてくれる。TV観戦中何度も「フェデラーかっちょいい(死語)…」とつぶやいた。
 
 また驚くべきは、大事なポイントでのサービスによるウィナーだ。ピンチになるとファーストが必ずと言っていいほど入ってポイントを取ってしまう。あんなに確実にファースト入れられるんだったら全部入れりゃいいじゃん?と思ってしまうほどだ。あれは不思議だなあ。フツーはプレッシャーが掛かるほど入らないものなんだが…。

 僕の心配は杞憂で終わった。「フェデラーの時代」はそう簡単に終わらないだろう。


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