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僕のギター人生7 [ギター人生]

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【シカゴⅢ】
 
  CCRの「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」はアップ・テンポの軽快なアメリカン・ロックで、サビのハーモニーもかっこよかった。この頃の僕は美しいハーモニーがある曲じゃなきゃツマラン…という感覚だったような気がする。ビートルズもそうだが、エレキのサウンドときれいなハーモニーが好きになるポイントだった。だから「レット・イット・ビー」よりも「サムシング」の方が、「ドント・バザー・ミー」より「プリーズ・プリーズ・ミー」の方が、「イエロー・サブマリン」より「恋を抱きしめよう」の方が好きという感じだった。もちろん例外はあるけどね。

 で、CCRの次にハマッたのはシカゴとCSN&Y。シカゴは当時のヒット曲、「自由になりたい(I Just Wanna Be Free)」を聴いたのがきっかけだったように思う。異様にカッコいいギターのイントロから続いていきなり分厚いハーモニーのサビから出るこの曲が一発で気に入った。そしてお小遣いを貯めて3000円もする最新作、2枚組のシカゴⅢを買ったのをきっかけに、ⅠもⅡも続けて買い求めた。全部2枚組で合計9000円だから中学生には大変な出費だ。シカゴのブラス入りのサウンドも当時は珍しくて、他にはB,S&T(ブラッド・スウェット&ティアーズ)くらいしかなかった。「自由になりたい」は曲の中盤にブラス3本(正確にはトランペットとトロンボーンとテナー・サックスなんだけど)のユニゾンによるジャズっぽいリフが出てくるのだが、これも衝撃的だった。そのほかにも「イントロダクション」、「いったい現実を把握するものはいるだろうか」、「ビギニングス」、「僕らに微笑を」、「ロウダウン」、「クエスチョンズ67&68」とかが大好きで、今でも名曲ばかりだと思う。

 ギタリストのテリー・キャスは後年ロシアン・ルーレットの真似事をしているときに拳銃が暴発して(??)亡くなっているのだが、ジミヘンっぽいワイルドさとジャズっぽい繊細さを兼ね合わせた素晴らしいギタリストで、ワウワウの使い方も斬新だった。ちなみに僕はシカゴの最初の日本公演、武道館でのライブにも行っている。’71年の6月16日で、東京公演は一度きりだった。これが僕の外タレ・ライブ体験第2弾であった。第1弾はなぜかピンク・フロイドで、これは友人MTに誘われたもの。シカゴは確かB,S&T好きの友人Oを僕から誘ってふたりで観にいったと思う。あまりの爆音に耳がおかしくなりそうだったが、これを機に外タレのロックのライブにちょくちょく行くようになった。当時はまさにロックの黄金期で、今考えると信じられないようなビッグネームが次々に来日していたのだ。いい時代に中学生をやっていたものである。(つづく)

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コメント 3

sada

シカゴはピーター・セテラが在籍中は、よく聴きました(^^♪
by sada (2008-07-14 23:48) 

あせび

武道館ライブ,,オープニング?の"イントロダクション"、しびれたー♪

聞きはじめは「長い夜」(原題はなんか全然ちがうんですよね?(^^;,)でしたが、"フリー"好きだったなあ♪,,ブラスいいですよねー 昆さんの解説?読んでいて、この曲、あらためてホレなおしちゃいますね;-)
by あせび (2008-07-15 21:02) 

kon-g

sadaさん

ピート・セテラは今どうしてるんでしょうね?
歌よかったですねえ。

あせびさん

25 or 6 to 4でした。4時25~6分前…ということで、「長い夜」はうまく付けた邦題といえるかもしれません。深夜というか早朝というか。
ほんと、いい曲いっぱいありますね。実はこの記事を書いてから、「シカゴⅢ」と「軌跡」を引っ張り出して聴きました。やっぱり面白いです♪結構過激な、というか実験的なこともしていますし…。
by kon-g (2008-07-16 01:19) 

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